「台湾旅行記 その9・コーヒー農園見学編・2」

今日の予定

観光用のコーヒー農園を少し見学し、コーヒーを飲み、お土産に豆を買い、バスかタクシーで日帰り→楽しかったね☆

というつもりでした。

ガランとした静かな観光地に降り立った私たち。

ところで私の夫は「持ってます」

何を持っているかというと、「行ったお店がことごとく定休日・閉店・移転」しているんです。

ちゃんと事前に定休日ではない事を確かめてから行っても「店主結婚式出席のため臨時休業」なんてザラです。

そんな時は「持ってるね~www」と言ってプランBに切り替えているのですが…。

(さすが私の夫よ。今回も持ってるね!)

(…いや、ここへ行きたいと言い出したのは私だ。)

(あれ…夫じゃなくて私が「持ってる」のかな?)

(ところでタクシーとかバスとか全然見なかったけど帰れるのかな)

などと思いながら、アテもなくウロウロ。

山だから勾配けっこうあるな…暑い…不安…さびしい…。

やっと一軒開いているカフェを見つけました。

「ハアハア…ニーハオ…」

他にはお客さんはいません。

店員さんもひとり。

事情を…事情を聞こう。

「ドゥーユースピークイングリッシュ?」

お兄さんははにかんだ笑顔で「少しだけ」と答えてくれましたが、なんだか全員ドギマギして会話が進まないので筆談しました。

「我来from日本。目的→ 珈琲畑 花香 求 見」

「今日 休日?」

彼は申し訳なさそうにこう書きました。

「~5日休日 6日工作」

「労働節」

そうなんです。

台湾では5月1日はいわゆる「メーデー」で労働者の祝日らしいという事は事前に調べて知っていたんです。

だから博物館なんかはもしかして休みかなとは予想していました。

ただ、まさか観光地が5日間続けて休業するとは思っていなかった!

このカフェもとりあえず開いてはいるけどバッチリ営業しているわけではなさそうな雰囲気。


今回、コーヒー農園へ行こうと決めて事前に行き方は調べていたのですが、台湾のコーヒー農園へ観光に行っている日本人はまだあまりいないようで、そういう現地でのツアーがあるわけでもなく、行った人のブログもあまりなくて情報が少なかったのです。

「地元の人がハイキングなんかで行く場所らしい」

「蚊が多いから虫除け必須らしい」という事しかわからなかったのです!

いいもん。先駆者になるんだもん。

行けば何とかなるさーと思っていました。

そっか~メーデーか~。

がっかりしていた私たちですが、ここでとりあえずコーヒーは飲めるよね!と気を取り直して注文しました。

お兄さんが丁寧にサイフォンでいれてくれました。

サイフォンはHARIOでした。

サイフォンの使い方ポスターがなんともレトロでかわいい!

手描きだよね。欲しかった~。

こんなにありがたいコーヒーが今まであっただろうか(笑)
初めての台湾のコーヒー。
ブラックでいただきました。

意外でした。
予想していた「ベトナムっぽいストロングなコーヒー」とはまったく違いました。

すごく優しい。
酸味・苦味が少なく香りがふわーっと華やか。
繊細でさらりとしていてブラックが合う。
ああ、お茶文化の国の人が作ったコーヒーなんだなーとすごく納得しました。
本当にほっとする味で、台湾の人の優しさを表したようなそんなコーヒーでした。

(もういいや…何もかもが休業していても、このコーヒー1杯を飲めただけで良かった)
(たとえ今日中に帰れなくてもいいや)
(ていうか、もう帰るしかないか)

「いやー観光客が多いシーズンなのに休みか~w」
「しょうがないね~」
と話していると、お店のお兄さんがクリームを渡してくれて
「小黒」と紙に書きます。

小黒…ほくろ?
ほくろが取れるクリーム?なぜここでホクロ?
塗るとスースーします。
「小黒?何?」
お兄さん、絵を描いてくれた。
小黒とは、蚊でした(笑)
かゆみ止めクリームだった。

「フラリとタクシーで来て泊まらずに日帰りする」と言う事を話したら、お兄さんが「せっかく来てくれたのに…」と申し訳なさそうな、気の毒そうな顔をして「ここから少し歩くときれいな橋があるからせめて見に行ったらいいよ」とすすめてくれました。

橋、きれいな橋か…。

「ワンナワー」

往復1時間なのか、片道1時間なのか…。

暑い。
山道か…。
登山、好きじゃないんだけどな。

ちょっとコーヒー飲んでお土産買うだけ、のつもりだったんだけど。
橋か…。

……。

「よし、もうこうなったら行こう!」

「このお兄さんが勧めてくれるんだもん。気持ちがうれしいよ!」

「お兄さん、私たち行ってみる!」

そう言って立ち上がると、お兄さんは「日差しが強いから」とステッキにもなる日傘を渡してくれて、水までくれました。
なんて優しいんだ!

そしてコーヒー代を支払おうとしたら
「いい!いいから!休みだしフリーだから!」と受け取ってくれません。

コーヒー屋さんのコーヒーがフリーなわけないのに!
さらにお菓子まで出してくれていたのに!
計画性のない、運の悪い私たちを気遣ってくれて。

なんて優しいんだ!
台湾人ってなんて優しいんだ!!
好きになるよ!
もうここに住み込んでこのカフェで働きたい!

「我、帰ってきたら、ここで、珈琲豆、買う」

私たちは思いがけないハイキングに出たのでした。

書いてくれた地図。
正直言ってあまり意味がわかっていませんでした(笑)
今はわかります!
あの時のお兄さんありがとう。
感謝!謝謝!

そんな優しいお兄さんがいるカフェ「橋頭堡經典咖啡」はここです。
普段はご飯も食べれたり、テイスティング体験もしているようです。

次回「台湾旅行記 その10」に続きます!





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